標高約850メートルの比叡山の紅葉は早く、例年10月下旬には山の頂から木々が色づき始め、まるで錦の波のように全山を秋色に染め上げていきます。
2024年は世界文化遺産登録30周年を記念して西塔地域にある「釈迦堂」では、伝教大師最澄自作と伝わる秘仏本尊 釈迦如来立像 が特別御開扉。そして横川地域では10月26日(土)～11月24日(日)の期間は『横川中堂特別内陣拝観』が開催され、通常入ることができない横川中堂内陣にお入りいただけます。
また10月26日(土)～11月24日(日)には横川駐車場特設会場にて『比叡のもみじ祭り』も開催され、期間中は無料抽選会が開催される他、土日祝日限定で屋台・キッチンカー出店もあります。※出店は日によって変更する場合あり

比叡山開祖最澄様が唐から薬用として持ち帰った菊と言われている「坂本菊」。栽培には大変な労力が必要であり、大津の坂本でしか栽培できないといわれる大変貴重な食用菊です。そんな坂本菊を堪能できる『菊御膳』をお召し上がりいただけます。

10月26日(土)～12月15日(日)の期間、源氏物語に登場する横川の僧都のモデルとされる恵心僧都源信上人は、西教寺に入寺され当寺を念仏道場とされたと言われています。本堂の右脇壇、厨子内に安置されている恵心僧都源信上人の座像を期間中特別御開扉されます。
また、11月の色づきはじめ～12月落葉までの期間は『もみじ参道通り抜け』も開催。総門から勅使門までつづく参道約150ｍは、真っ赤に染まったもみじのトンネルになり圧巻。また、参道を上ると黄金に輝く大イチョウが参詣者を迎えます。

苦難を乗り越え、その都度再興されたことから「不死鳥の寺」と称される三井寺（園城寺）。本堂金堂（国宝）は1599年に豊臣秀吉の正室北政所の寄進により再建されました。三井寺では2024年に北政所ねね様の没後400年を迎えるにあたり、金堂内陣に於いて戦国時代（室町・安土桃山時代）作の非公開仏像10体が公開されます。
また三井寺は紫式部と縁の深い寺で、紫式部の父為時をはじめ兄弟、親戚が三井寺の僧侶になっています。2024年10月1日(火)～2025年1月31日(金)の期間、三井寺所蔵の紫式部関係資料を初公開『紫式部と三井寺』の展示もご覧いただけます。

むかしむかし、比叡山の荒法師・武蔵坊弁慶が、美しい音で名高い三井寺の霊鐘を戦利品として比叡山まで引きずり上げ、後年わけあって、この巨鐘を三井寺に返したという『弁慶引摺鐘』の由来から、時は流れ世は変わり数百年。慶安の頃になり、この三井寺と弁慶の怪力に因んで餅を商う者が現れたのが三井寺力餅の始まり。その上品でまろやかな風味が愛され、広く世間に知られるようになりました。素材には一切の添加物を使用しておらず、青大豆と抹茶をブレンドして作ったオリジナルの青いきな粉がまぶされた滋味あふれる力餅を召し上がって、ぜひ旅の疲れを癒してください。

（※店舗に駐車場はございません。周辺の市営駐車場をご利用ください）

各寺の特別公開情報など詳しくは、パンフレットダウンロードもご利用いただける「お知らせページ」をご覧ください。
https://otsu.or.jp/information/tendai3souhonzan