『丸木スマ展 73歳からのアーティスト』/滋賀県立美術館
イベント概要

広島県生まれの丸木スマ(1875–1956)は、1948年、家族のすすめで、73歳から絵を描き始めました。身近な自然や生き物を描き、女流画家協会展や再興日本美術院展などに入選。専門的な美術教育を受けていない高齢の女性が、異例の画壇デビューを飾ったことは、当時の美術界に大きな衝撃を与えました。
華々しい快挙を成し遂げたスマですが、そのわずか数年前、70歳のときに広島に原爆が投下され、スマは爆心地から2.5キロメートルで被爆しました。奇跡的に生き延びますが、その翌年には夫と死別するなど、過酷な人生の局面を迎え、終戦から3年後、スマは絵筆をとり、81歳で没するまでの間、ひたすらに描き続けたのです。
日々の暮らしの中で親しんだ花、野菜、犬、猫や虫などを自由奔放な色彩と構図で描いたスマの作品は、観る人に強烈なエネルギーを与え、何歳からでも表現できる喜びと生きる元気を届けてくれる。初期から晩年までの作品や関係資料が、約130点のボリュームで紹介されます。
