坂本のまちなみ(穴太衆積み石垣)

比叡山延暦寺や日吉大社の門前町として栄えた坂本は、穴太衆積みと呼ばれる美しい積み方をした石垣が町中に多く見られ、また、里坊と言われる比叡山で修行 を積んだ僧侶たちの隠居坊もびっしり並んでおり、一帯は重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
付近には紅葉の名所として知られる日吉大社や西教寺などの寺社もあり、ここでしか見ることが出来ない悠久の歴史と豊かな自然に囲まれた景観をお楽しみ頂けます。

 

穴太衆の石積み

比叡山延暦寺や日吉大社の門前町として栄えた坂本は、隣接する穴太村の職人集団「穴太衆(あのうしゅう)」によって石垣が築かれ、大小の整形していない自然石を巧みに積み上げ、かつ挟み込んだ「穴太衆積み」によって通り道の景観が形成されている。その美しさと堅固さから戦国時代にはいくつもの城郭の石垣にも用いられた。

坂本の町には、比叡山で修行 を積んだ僧侶たちの隠居坊である「里坊」が集中しているが、その里坊が各々石垣を築いているので、坂本は穴太衆積みのまちとなっている。
また「穴太(あのう)」は大津市坂本付近に今も地名として残る。

 

2022年 第166回直木賞受賞作『塞王の楯』(今村翔吾/著)では、近江の国・大津城を舞台に、穴太衆の「石垣」と国友衆の「鉄砲」との宿命の対決が描かれた。

住所 滋賀県大津市坂本
アクセス ■電車
・JR「比叡山坂本」駅から徒歩約20分
・京阪「坂本比叡山口」駅から徒歩すぐ
■車
名神高速道路「京都東」ICより西大津バイパス経由約15分
問い合わせ先 坂本観光協会
TEL:077-578-6565
URL http://www.hieizansakamoto.jp/