WALK KYOTO → OTSU

Timeless Journey in Otsu

Intro

京都駅から電車でわずか9分。少し足を伸ばせば出会える知る人ぞ知る場所、大津。

国内最大の湖、琵琶湖の南西端に沿うように位置する大津は、文化、歴史、そして自然と調和した街並みが今も残ります。

季節毎に表情を変えるその様子は、いつ訪れても旅人を楽しませてくれます。
木々の間をぬうように続く参詣道は昔と変わらぬ姿で残り、神聖な山に佇む社寺は歴史と風情を感じさせます。

車で行けばすぐだけど、あえて自然の中を歩いてみる。
たまたま見かけた社寺に立ち寄り、季節の花を愛でながら一息つく。大津はそんな時間の使い方が似合う町です。

自然の中に色濃く残る歴史を探して歩き、その地に根付く文化や暮らしに出会うのもまた、大津を訪れる醍醐味です。

風景写真

Experience 1:
日本仏教の母山に包まれて歩く
瞑想の旅

日本仏教の発祥の地である比叡山延暦寺の中を、五感を使ってゆったりと歩き、瞑想しながら、自分自身に向き合う旅。
古来より日本の仏教徒は歩くことで、あらゆる感情を解放し修行をしてきた。
日頃の喧騒から離れて、母なる山で先人たちと同じように瞑想をしながら、心のデトックスをする体験。

Day 1

09:00
ケーブル八瀬駅集合
※ガイド合流
09:30
ケーブル&ロープウェイで
比叡山山頂へ
10:00
山頂から延暦寺へウォーキング
10:30
西塔~東塔ガイドツアー
12:30
昼食(延暦寺会館 精進料理)
13:30
無動寺谷ルートトレッキング
※終了後は車両送迎
16:00
宿泊 おごと温泉

Day 2

09:00
朝食 おごと温泉
※終了後は車両送迎
10:30
坂本街歩き
※終了後は車両送迎
12:00
懐石料理 比良山荘
※終了後は車両送迎
15:00
京都駅到着 ツアー終了

Experience 2:
1000年続く山道で歴史を歩き、
遡る旅

1000年以上の歴史を超えて今も存在する山道をゆっくりと歩きながら、歴史を振り返りながら過去に立ち返る旅。
この道は人々の暮らしを支え、時には戦場となりながらも、京都と三井寺を繋ぐ参詣道として残されてきた歴史を持つ。
四季折々に美しく彩られる古くから残る山道を踏みしめ、過去から現在、そして未来に思いを馳せる体験。

Day 1

09:00
霊鑑寺集合(ガイド合流)
如意古道トレッキング(5h)
12:00
昼食
※長等山山頂
14:00
三井寺境内にて休憩
15:00
宿泊 ホテル講 大津百町
※夕食は大津百町にて

Day 2

09:00
ホテル講大津百町にて朝食
10:30
大津百町町歩き
12:00
昼食
※大津百町にて
14:00
三井寺ガイドツアー
15:30
大津駅到着 ツアー終了

大津を代表する
寺社仏閣

比叡山延暦寺

比叡山延暦寺

伝教大師・最澄がひらいた天台宗の総本山・比叡山延暦寺。延暦7(788)年に最澄が延暦寺の総本堂である根本中堂のもととなる一乗止観院を創建し、薬師如来を本尊に安置したことに始まり、現在の姿は徳川家光公の命で寛永19年(1642)に竣工したものです。法然・栄西・親鸞・道元・日蓮といった日本仏教各宗派の開祖たちを輩出してきたことから日本仏教の母山と呼ばれています。
「延暦寺」とは、比叡山の山内にある1,700ヘクタールの境内地に点在する約100の堂宇の総称であり、「東塔・西塔・横川」の3つのエリアに分かれています。各エリアへはシャトルバスで移動することもできますが、東塔から西塔はさほど遠くないので、歩いてみるのがおすすめ。自然を感じられる静寂の中を歩いていると、どこからともなく修行僧の読経する声が聞こえてくるかもしれません。
延暦寺伝来の至宝は、東塔の国宝殿に収蔵されており、数多くの仏像・仏画・書跡等を見ることができます。展示内容は時期によって異なるので、訪問前にチェックすることをおすすめします。
比叡山延暦寺へ向かう手段は、ケーブルカー、ロープウェーなど、様々。昔の雰囲気を少しでも感じたいという方は自然歩道を歩き、琵琶湖を一望したいなら車でのドライブがおすすめ。目的に向かう道中から楽しむのも、旅の大事なポイントです。

HP : https://www.hieizan.gr.jp/enryakuji

比叡山延暦寺

三井寺(園城寺)

三井寺(園城寺)

天台寺門宗の総本山である三井寺は、壬申の乱での皇位継承で敗れた大友皇子の子である大友与多王が、父の菩提を弔うため672年に創建したことが始まりと言われています。正式名称を長等山園城寺といい、三井寺の名は、天智・天武・持統天皇の産湯として用いられた霊泉があることから、「御井の寺」と呼ばれたことが由来となっています。現在は金堂西側にある「閼伽井屋」から湧き出ている清水がそのものとされています。
本朝四箇大寺(東大寺・延暦寺・興福寺・園城寺) の一つに数えられる三井寺は、近江八景の一つである「三井の晩鐘」でも知られ、「七景は霧にかくれて三井の鐘」と詠まれた日本三名鐘の一つです。霊鐘堂におさめられている梵鐘は奈良時代の作とされ、重要文化財に指定されています。
三井寺には、400年以上の歴史を持つ僧坊・妙厳院を改装した宿坊「和空」があり、一日一組限定で一棟貸しの宿泊を受け入れています。宿泊者限定で国宝・光浄院客殿の特別拝観や貴重な国宝での座禅体験などができます。一般体験コースでも坐禅をはじめ、山伏体験や数珠ブレスレット作りなどさまざまな体験を楽しむことができます。
五感を開いて、守り伝えられてきた教えと歴史を体感してみてはいかがでしょうか。

HP : https://miidera1200.jp/

三井寺(園城寺)

日吉大社

日吉大社

およそ2100年前に創祀されたと伝わる日吉大社は、比叡山の麓に琵琶湖を望み、全国3800余の日吉・日枝・山王神社の総本宮として栄えてきました。伝教大師最澄が比叡山に延暦寺を開いてから、天台宗の護法神とされています。社殿の立つ場所が平安京の表鬼門にあたるため、平安時代より都の守護神としても信仰され、方除け、厄除けのご利益で知られています。戦国時代になると、織田信長による比叡山焼き討ちの兵火にかかり、社殿・宝物などを焼失しました。現存する東本宮と西本宮の本殿及び拝殿はそれぞれ文録4年(1595)、天正14年(1586)に再建され、国宝に指定されています。
春には、湖国の三大祭りに数えられる山王祭が1ヶ月半にわたり行なわれ、中でも4月13日の宵宮落とし神事では、大きな神輿を揺さぶる音が地元・坂本を轟かします。また、秋は関西屈指の紅葉の名所として知られています。11月に開催される「もみじまつり」では、約3000本のもみじがライトアップされ、夜空を鮮やかに彩り、訪れる人を出迎えます。
日吉大社を訪れると静かな中にも川のせせらぎや、玉砂利を踏みしめる音が耳に心地よく、心落ち着く時間を過ごせるはずです。

HP : http://hiyoshitaisha.jp/

日吉大社

石山寺

石山寺

石山寺は747年、聖武天皇の勅願により良弁が創建したことに始まります。平安時代に密教が盛んになり、真言密教の道場となりました。平安時代には貴族たちによる石山寺詣が盛んになり、特に女性の間で流行しました。このことは、清少納言や和泉式部などの女流文学家によって記されています。中でも紫式部は石山寺に参籠中に、十五夜の月を眺めながら「源氏物語」の着想を得て書き始めたと伝えられています。また、近江八景の一つである「石山の秋月」には、石山寺の月見亭が描かれており、現在でも月見の名所として知られています。中秋の名月に合わせて開催される「秋月祭」は、平安時代から愛されてきた景色を眺め、悠久の時の流れを感じることができます。
石山寺はその名の通り、境内に大きな岩石がそびえ立っています。これは天然記念物の「硅灰石」といい、かつて人々は神仏の拠りどころのように感じていたのでしょう。本尊の如意輪観世音菩薩は33年に一度と天皇御即位の翌年に開帳される日本で唯一の勅封秘仏で、硅灰石の上に坐しています。安産・福徳・縁結びにご利益があると言われ、今も多くの人々に信仰されています。
また、「花の寺」としても知られており、四季折々の花との出会いも人々を惹きつける魅力の一つです。

HP : https://www.ishiyamadera.or.jp/

石山寺

西教寺

西教寺

天台真盛宗総本山の西教寺は、聖徳太子の師である高句麗の僧・慧慈(えじ)、慧聡(えそう)のために創建されたと言い伝えられています。のちに天智天皇から西教寺の勅願を賜わり、平安時代に延暦寺中興の祖・良源が念仏道場とし、横川の源信も修行したと言われています。その後、長らく荒廃していましたが、室町時代末期に延暦寺で20年間もの修行を積んだ真盛が入寺して再興しました。以降、現在に至るまで西教寺は、不断念仏の道場として1日も絶えることなく、本堂から念仏と鉦(かね)の音が境内に響き渡ります。
1571年、織田信長の比叡山焼き討ちの際、西教寺もその兵火に巻き込まれましたが、坂本城の城主となった明智光秀は西教寺にあつい信仰を寄せ、檀徒となり、復興に尽力したと伝わっています。境内には、天正4年に亡くなった内室(妻)熙子や一族の墓とともに、光秀も祠られています。
本堂には大きな丈六の阿弥陀如来坐像(重要文化財)が安置され、客殿(重要文化財)には狩野派の襖絵や小堀遠州によって作庭された庭園を有するなど、見応え満載です。境内にある国の登録有形文化財の宗祖大師殿唐門からは琵琶湖を一望でき、訪れた際にはぜひご覧いただきたいスポットの一つです。

HP : http://saikyoji.org/

西教寺

近江神宮

近江神宮

昭和15年に創祀された近江神宮は天智天皇の古都・近江大津宮跡に鎮座し、第38代「天智天皇」を祭神として祀られています。神社としての歴史は新しく、明治30年頃より滋賀県民の間から天智天皇をまつる神宮の創建運動が高まり、昭和に入って昭和天皇の勅許を賜わり、創建されました。天智天皇は「近江令」の制定、戸籍の制定(庚午年籍)、土地制度の改革(班田収授)などの政策のほか、漏刻(水時計)をつくったことから、境内には「時計館宝物館」が設けられ、和時計をはじめ各種の古時計などが展示されています。
小倉百人一首の巻頭に「秋の田のかりほの庵のとまをあらみわが衣手は露にぬれつつ」と天智天皇の詠んだ歌が登場することから、近江神宮は「かるたの殿堂」と呼ばれています。競技かるたの日本一を競う「競技かるた 名人位・クイーン位決定戦」をはじめ、競技かるたの大会が盛んに開催されることから、競技者の憧れの地となっています。
鮮やかな朱色の楼門をくぐり、落ち着いた佇まいの社殿で心静め、百人一首の歌の世界に身を置いてみてはいかがでしょうか。

HP : http://oumijingu.org/

近江神宮

浮御堂

浮御堂

琵琶湖の最狭部堅田に、湖中にのびた橋の先に宝形造の仏殿が建っています。この浮御堂は平安中期の長徳年間(995〜999)恵心僧都源信が湖上安全と衆生済度のため一堂を建て、1,000体の阿弥陀仏を安置して千体仏堂と名付けたのが起こりとされています。その後長らく荒廃していましたが、江戸時代に京都大徳寺の湘南宗沅や大岫宗般によって復興され、禅宗に改宗しました。昔から”堅田の落雁”として近江八景の一つに数えられ、芭蕉や北斎、広重など俳句や浮世絵などの題材としてとりあげられてきました。老松に調和して静かに建つ姿は風雅です。
またそばの観音堂には官能的な貞観仏である聖観音像(非公開)を安置しています。

https://otsu.or.jp/thingstodo/spot159

浮御堂

建部大社

建部大社

建部大社は近江国を守護する近江国一之宮であり、その名は平安時代に書かれた延喜式に名神大社として名を連ねるように、長い歴史と由緒を持つ全国屈指の古社です。祭神は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)で武将に信仰されました。特に源頼朝が平家に捕われ、14才で伊豆に流される際、京都から関東に向かう道中、永暦元年(1160)3月20日に建部大社を訪れ、ゆくさきを祈願した事が平治物語に記されています。その後、源氏再興の願いが見事叶って以来、多くの参拝者が開運と成功を祈りに訪れています。
毎年8月17日に行われる船幸祭は、「大津三大祭」の一つで、日本武尊が船団を従え海路をたどった故事に基づき、大神輿を乗せた御座船が約20隻の供船を従え、瀬田川を巡行します。船渡御を終え、船団が再び瀬田唐橋に戻ると船団の無事の帰りを祝う奉迎の花火が打ち上げられます。夜の瀬田川を巡行する神輿と川岸のかがり火や松明の灯りにより、あたりは幻想的な雰囲気に包まれます。

HP : http://takebetaisha.jp/

建部大社

岩間寺

岩間寺

岩間寺は「ぼけ封じ」「雷除け」で知られる真言宗の山岳寺院。722年、北陸白山信仰の開祖・泰澄が元正天皇の大厄の病を法力により治した褒美として建立したことに始まる勅願寺です。泰澄は同年白山を開く途上、霊地を求め岩間山を訪れた際に、桂の大樹より等身の千手観音像を刻み安置したとされています。この本尊の千手観音菩薩 (秘仏)は毎晩、厨子を抜け出し、百三十六地獄を駆け巡り、苦しむ人々を救済し、厨子へ戻られた時には汗を流されていることから「汗かき観音」と呼ばれています。
また、泰澄が伽藍建立の際、たびたび落ちる雷に困り果て、自らの法力で雷を封じ、落ちる訳を尋ねたところ、雷は泰澄の弟子になりたいと申し出たため、泰澄は雷を弟子にし、その代わりに岩間寺に参詣の者には雷の災いを及ぼさないことを約束させました。これが「雷除け観音」とよばれる由縁で、毎年4月17日には雷除け法要(雷神祭)が奉修され、多くの参詣者で賑わいます。
岩間寺は、日本随一の桂の巨木群の地でもあり、長寿桂や本堂近くの夫婦桂が訪れる人を出迎えてくれます。

HP : http://www.iwama-dera.or.jp/

岩間寺

立木観音

立木観音

琵琶湖から唯一流れ出る瀬田川の鹿跳渓谷に面し、約 800 段の石段をのぼった境内に佇む立木観音。弘仁6年(815年)、弘法大師が42歳の厄年に、白鹿の導きにより山に光る霊木を見つけられたことから、観音菩薩のお導きであると感謝され、自身のみならず未来永劫の衆生済度の誓願をおこし、立木のままの霊木に大師の背丈に合わせて聖観世音菩薩を刻み開基されました。以来、立木観音は老若男女問わず、災難厄除けに霊験あらたかな観音様として「立木の観音さま」「たちきさん」と呼ばれ、広く信仰を集めています。

HP : https://www.tachikikannon.or.jp/

立木観音

アクセス

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■新幹線
東京駅~京都駅 … 新幹線(のぞみ)で2時間18分
名古屋駅~京都駅 … 新幹線(のぞみ)で36分
博多駅~京都駅 … 新幹線(のぞみ)で2時間38分

■JR
京都駅~大津駅 … 琵琶湖線・新快速で9分

飛行機でお越しの方

■空港からの所要時間
関西国際空港から1時間25分
中部国際空港から1時間45分