滋賀県の県庁所在地として有名な大津市。ひろい道路と、おおらかな人々が共存するこの街は、どこかのんびりとした空気が流れていて、訪れるたびに「あ〜いい街だな」と私は月並みな感想をいつもつぶやいてしまいます。
そんなゆるりとした街、大津市では2022年10月22日(土)から「琵琶湖畔でまじめにぐうたらしよう」というコンセプトのもと、街全体が一緒になって盛り上げる「SLOW OTSU」というイベントを実施しています。
さまざまなコンテンツが共存するなか、SLOW OTSUの立ち寄りスポットとして期間限定で作られたポップアップストア「ぶれいく柳」はとても気になる存在。今回はそんな気になるお店の様子をSLOW OTSUスタッフがレポートします!
黄色とピンクの外壁が目印
ぶれいく柳へは、京阪びわ湖浜大津駅から徒歩5分、JR大津駅からでも徒歩7分ほど。街の風を感じながら、口笛でも吹きながら歩いているといつの間にか到着、そんな場所に位置しています。
空き店舗を間借りして作ったこのお店は、SLOW OTSUの期間の中でも10/22(土)〜11/13(日)(月曜・火曜は定休)の間だけの特別なポップアップショップです。
外壁がピンクと黄色に塗られていて見つけやすいです!
お店の外には、SLOW OTSUの青い看板を発見。SLOW OTSUは街の随所に青いサインの装飾でお祭り感を演出しています!他にも見つけてみてくださいね。
正面から左に曲がると、窓が開かれており、こちらからもお店に入ることができます。
「ぶれいく柳」のスタンド看板がレトロでかわいいですね!
暗くなると看板の中が光り、ちょっと妖しい雰囲気がまたイケてます。
土日祝の気まぐれ稼働!移動式屋台
お店の前に置いてある自転車は、なんと奥の屋台とドッキングすることができ、移動販売もできる仕様になっています!
移動販売の際はお店からピックアップした商品をいくつか陳列し、JR大津駅前にて販売をしているそうです。
稼働する日は土日祝を中心にスタッフの気まぐれのようで、みつけられたらラッキーかも。どんなものが並べられているのかも気まぐれ。新たな出会いに胸が膨らみます。青い屋台が目印です!
脳が刺激される店内スペース
続いて店内の様子をレポートします。
置いてあるのは、滋賀県で活躍するクリエイターたちの厳選されたイチオシ商品たち。
「ぷれいふるすとあ」と名付けられた、「遊び」をテーマにした企画展で、あっと驚くアイデアや遊び心あふれるアイテムがところ狭しと陳列されていました。
商品の一部をご紹介
店内で展示販売されている商品の一部をご紹介します。
かけら -RIE OKAMOTO-
琵琶湖畔で拾った陶片やガラス片に金継ぎを施して制作されたアクセサリー。岡本 里栄さんの作品。
拾ったかけらは削ったりせず、そのままの形なんだそう。すべて実際に落ちていたもので作られており、そしてどれもとんでもなくかわいい!一見の価値ありです。
黒川琉伊さんの湖魚たちの作品
2歳の頃から4000日以上、琵琶湖に通い続けた琵琶湖博士。絵本やトートバッグなど、力強く色鮮やかな作品たち。なんと年齢15歳!作品から情熱が伝わってくるとは本当で。何かを極めるのに年齢は関係ないのですね。素晴らしい。
HOMEPICNIC STOREHOUSE
家具職人であるオーナー・藤田さんが手がける、木材、布、革など多彩な素材を使った、アイデアあふれるオリジナルグッズが人気。写真のTシャツや、トートバッグも独特でかわいいですね!
明山窯 SHIGA★LUCKY
陶器の産地・信楽で400年以上の歴史をもつ窯元。伝統の技を受け継ぎながら、洗練されたデザインで現代の生活に馴染む食器、花器、インテリア小物などを手がける。今回は高さ6センチほどの手のひらサイズの小さな信楽たぬき、「SHIGA★LUCKY」が出品されてました!
正木ゆうひ
滋賀県出身のアーティスト/イラストレーター。ポップな色づかいと、大胆かつ自由なタッチがとても魅力的です!彼女にしか出せない唯一無二の才能ですね。
今回は、ZINE、カレンダー、ステッカー、ポストカード、原画、巾着などがありました!
今回紹介したのはほんのごく一部です!まだまだ紹介しきれないアイテムがたくさんありましたので、店舗に行ってみてくださいね。
誰にも借りられなかった本たち
ぶれいく柳の店内を見回して見ると、至るところになにやら謎の青い本が並べられていることに気づきます。
どうやら青く塗った新聞紙でカバーされているようです。これは一体?
一見謎につつまれた本たちですが、実はこれもぶれいく柳のイベントの一つ。
【「誰にも借りられなかった図書」館】という名前で、大津市立図書館で10年以上借りられていないなどの理由により、倉庫でひっそり廃棄を待っている何千冊もの本たちを、また読まれる本へと循環させる目的で実施されています。
先入観なく本を楽しんでもらいたいという思いから、あえて表紙やタイトルが見えないようにしているので、どんな本なのかは実際にお店で開いてみるまでわかりません。
お店に並ぶ本たちは自由に持ち帰ることができます。返却期限はなく、返却方法も自由という、なんともフリーダムでとらえどころのない、それでいておしゃれな感じのする図書館なのです。
こちらもぶれいく柳のオープン期間限定の開催です!貴重な体験ができること間違いなし。ぜひ足を運んでみてください!
番外編:ぶれいく柳ができるまで
ぶれいく柳は空き店舗を活用して作られています。
昔ながらの空き店舗ですが、あえて床材や壁もそのままに、枯木のテクスチャーやすすけた壁が、不思議とおしゃれな空間にマッチしています。細部を見るたびに新たな発見があり、好奇心をいつも刺激してくれる店内なのです。
最後に、ぶれいく柳ができるまでの様子をご紹介します。
まずは何もない、まだ空き店舗の状態の様子です。SLOW OTSUスタッフが物件探しに来たときの1枚。ここからいい感じになっていきますよ〜。
青い棚を取り付けている様子。有孔ボードを青く塗り、SLOW OTSU仕様にしています。
奥の部屋にも棚を取り付けて。
かわいい商品たちが届きました!
商品をレイアウトしている様子。気になるアイテムがたくさん増えてきましたね…!
「SLOW OTSU」のロゴが入り口に貼られると一気にお店っぽくなりました!かわいいですね!
SLOW OTSUの青いフラッグを付けて。
完成!何もなかった空き店舗がこんなにも素敵な空間になりました!
ぶれいく柳は11/13(日)までの期間限定オープンです!ぜひ皆さま立ち寄ってみてください。
以上現場からレポートでした!